三谷幸喜作品と本の虫★あんのよしなしごと

三谷幸喜さんの作品の感想、芥川賞受賞作品を中心とした本の感想、映像作品や音楽の感想などをつづったブログです。

書籍・雑誌

宮下 奈都『よろこびの歌』

2016年に本屋大賞を受賞した『羊と鋼の森』の作者でもある宮下奈都さんの『よろこびの歌』。 御木元玲は、ヴァイオリニストの母に持ち、声楽家を目指して音大付属高校を受験。自分も周りも落ちるわけがないと思っていたけれど、失敗し、音楽科のない新設女子…

原田マハ『モダン』:温かいもので心がいっぱいになる

アート小説の名手ともいうべき、原田マハさんの『モダン』。 舞台はモダン・アートの聖地、MoMA(ニューヨーク近代美術館)。ピカソ、マティス、ルソー、ワイエスなどの美術だけでなく、工業デザインや建築もアートとして扱う美術館です。 MoMAで働く人々を…

畠中 恵『しゃばけ』

江戸時代の薬屋さんの体の弱い若旦那と、彼を支える手代(の姿をした妖怪たち)の織り成す日々。

綿矢 りさ『勝手にふるえてろ』

好きな人との恋愛か、好かれる人との恋愛か。 さてどちらが幸せになれるのでしょう?

三浦 しをん『風が強く吹いている』

陸上未経験者も含めた超弱小陸上部が箱根駅伝を目指す物語。映画版も良かったです。

三浦 しをん『舟を編む』

映画化もされた、本屋大賞受賞作。 辞書編纂ってすさまじい。一人では到底なしえない大きなものを、色々な人たちが色々な立場で力を合わせて作る。

恩田 陸『夜のピクニック』

本屋大賞受賞作。 高校生活の集大成となる行事「歩行祭」。夜を徹して歩きとおすものだ。 学生時代は、「その時にしかできないこと」がたくさんある。

恩田 陸『蜜蜂と遠雷』

第156回(2017年)直木賞受賞作であるとともに、2017年の本屋大賞でもある本作。作者の恩田氏は、『夜のピクニック』で2005年の本屋大賞に輝いている。 この作品は、ある国際ピアノコンクールが舞台。

川上 未映子『乳と卵』

第138回芥川賞受賞作。★★ 老いていく身体を女性として受け入れられない母親と、子どもから女性の身体へ変化することを受け入れられない娘。

朝井 まかて『恋歌』

直木賞受賞作。幕末から明治にかけて一世を風靡した女流歌人・中島歌子の知られざる壮絶な過去を描く。

『本屋さんのダイアナ』柚木麻子

本屋さんのダイアナ (新潮文庫) 作者: 柚木麻子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/06/26 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 裕福な家庭の一人娘の少女と、母子家庭の少女の共通点は「本が好き」なこと。 小学生の二人が出会い社会人に…

『一汁一菜でよいという提案』土井善晴

一汁一菜でよいという提案 作者: 土井善晴 出版社/メーカー: グラフィック社 発売日: 2016/10/07 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (2件) を見る 毎日の献立を考えるのが面倒、仕事をして疲れて帰ってきてから食事の支度をするのがし…

【芥川賞】村田沙耶香 『コンビニ人間』

第155回芥川賞受賞作品。★★ コンビニ人間 作者: 村田沙耶香 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/07/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (47件) を見る 以下、ネタバレありますのでご注意。 読んでいくうちに、自分の価値観を問われているように…

『羊と鋼の森』 宮下奈都

ピアノの調律師という仕事は、なんて素敵なんだろうと思った。 17歳の外村少年に唐突に訪れた、一人の調律師との出会い。高校の体育館にあるなんでもないピアノが調律師の手によって「森の匂い」がする音を出す。そして、調律の様子に心を奪われる。 その音…

文藝春秋 2016年3月特別号

芥川賞受賞作二作が掲載されているということで購入。受賞作を読むのも楽しみだけど、選考委員による選評を読むのも楽しみ。先に感想を書いた『異類婚姻譚』だけでなく、もう一つの受賞作『死んでいない者』も読み始めたのですが、、ある老人の通夜に集まっ…

【芥川賞】 本谷有希子 『異類婚姻譚』

第154回芥川賞受賞作。★★☆ 以下、ネタバレ注意です。 長年連れ添った夫婦は顔が似てくるというのは聞いたことがある。私はそれを微笑ましいものと好意的に考えてきた。 けれどもそれは妻が夫が相手と同化していってしまい、「自分」というものをなくしてしま…

【読書感想】 『しずく』 西加奈子

真面目で几帳面な優等生で通ってきた。 クラスメイトが恋愛の話に花を咲かせ、放課後に街に出てお茶しようと言っていたとき、私は彼女たちを横目に見ながら、まっすぐ家に帰った。自分が思うことを素直に口にし、やりたいことをやっている彼女たちが羨ましか…

【読書感想】絲山秋子『スモールトーク』

スモールトーク (角川文庫) 作者: 絲山秋子 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2008/02 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 5回 この商品を含むブログ (23件) を見る 絲山さんが描く女性は、強いけれど危うい 車が好きで、急に連絡をよこした昔の恋人がTVR…

【読書感想】『愛のようだ』長嶋 有

平凡な40男の愛おしさ ロードムービーならぬ、ロード小説とでもいいましょうか。 男達のドライブで盛り上がるのは、子どもの頃に流行っていたマンガ、音楽、女の話。 一方で彼らの日常は、特別な素晴らしいことがあるわけでもなく、地道に仕事をしている。 …

【読書感想】『ジヴェルニーの食卓』 原田マハ

ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫) 作者: 原田マハ 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/06/25 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る マティス、ドガ、セザンヌ、モネ。 美術の教科書に出てくる有名な画家で、展覧会があれば、美術館は行列と…

【読書感想】『神様のボート』 江國香織

神様のボート (新潮文庫) 作者: 江國香織 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2002/06/28 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 71回 この商品を含むブログ (178件) を見る 自由奔放な母と、娘の物語 自分の元からいなくなってしまった愛する彼を待ち続け、彼と…

【読書感想】『レインツリーの国』 有川 浩

レインツリーの国 (新潮文庫) 作者: 有川浩 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2009/06/27 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 101回 この商品を含むブログ (207件) を見る 好きだからこそ、傷つけあっても彼女の殻を壊したい 好きな小説が同じだったという…

【感想】【芥川賞】又吉直樹 『火花』

火花 作者: 又吉直樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/03/11 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (137件) を見る 第153回(2015年)芥川賞受賞作品 ★☆☆ 以下、ネタバレありの感想です。 「僕」こと徳永は、ぱっとしない若手芸人。熱海の花火大会で…

【感想】【芥川賞】羽田圭介『スクラップ・アンド・ビルド』

第153回(2015年)芥川賞受賞作品 ★★☆ ネタバレありの感想です。 介護が必要な高齢の祖父と数年前から同居する28歳の孫の健斗。 健斗も祖父の介護に関わっているが、そのアプローチは毎日のように死にたいとぼやく祖父の"願望"をそのままの意味で本気でかなえ…

【感想】【芥川賞】 柴崎友香 『春の庭』

春の庭 作者: 柴崎友香 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/07/28 メディア: ハードカバー この商品を含むブログ (59件) を見る 第151回(2014年)芥川賞受賞作品 ★★☆ 以前、柴崎氏の『ショートカット』という作品を読んだとき、人物の行動描写が行動を…

『輝く日の宮』丸谷 才一

源氏物語には、もともと「輝く日の宮」という巻があり、それが何らかの理由で削除されたという説があるようです。 主人公である国文学者・安佐子が、失われた巻の謎解きに挑みます。 ―という小説だと思って読み始めたのだけど、最初は源氏物語とは全く関係な…

『はなとゆめ』 冲方 丁

某少女漫画雑誌!?と見まごうタイトルですが、清少納言が内裏にあがり、かの有名な枕草子を書くに至った日々を描いた物語。 Kindle版では挿絵あり版となし版がありましたが、挿絵が効いているので挿絵あり版で正解でした。 清少納言が仕えた中宮定子がたい…

『電化文学列伝』 長嶋有

電化文学列伝 (講談社文庫) 作者: 長嶋有 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2011/11/15 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件) を見る 家電が文学の中でどう使われているかを熱く語る! 長嶋さんは「芥川賞作家」という文豪めいた印象からは想像できな…

【芥川賞】津村記久子『ポトスライムの舟』

ポトスライムの舟 (講談社文庫) 作者: 津村記久子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2011/04/15 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 19回 この商品を含むブログ (37件) を見る 第140回(2009年)芥川賞受賞作品 ★★☆ 時々、ふと「何のために仕事をしてるんだ…

『ピエタ』大島 真寿美 著 感想

ピエタ (ポプラ文庫 日本文学) 作者: 大島真寿美 出版社/メーカー: ポプラ社 発売日: 2014/02/05 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 2012年の本屋大賞3位。 ヴェネチアにある、孤児を育てる慈善院、ピエタ。『四季』などで知られる作曲家ヴィヴァル…