あんのよしなしごと

三谷幸喜さんの作品の感想、本の感想、映像作品や音楽の感想などをつづったブログです。

『真田丸』の余韻

大河ドラマ『真田丸』が終わって一週間。 今日は日曜日ですが、もう真田丸がないんだなと思うと寂しいです。いわゆる『真田丸ロス』ってやつですね。 公式サイトに出ている『真田丸 トーク!トーク!トーク!~毎日ライブin信州上田~』の動画で、出演者の皆…

大河ドラマ 真田丸 50話(最終回)感想:漢字2文字のタイトルは「希望」かな・・・

夏の陣でさえ、豊臣は勝てる戦だったのかもしれない。 それなのに徹頭徹尾、豊臣の弱点は内部にあり、信繁も最後の詰めが甘かった。秀頼よ、なぜ大蔵卿局のことを信じてしまうのか・・・大野修理よ、秀頼の馬印がとても重要とわかっておきながら、なぜ大坂城…

大河ドラマ 真田丸 49話「前夜」 感想:通じ合う想い

最終回の前夜。 信之、松姉さん、信伊叔父、上杉景勝、徳川家康、伊達政宗、そして春ちゃん、きりちゃんと信繁の直接言葉には言い表さないけれどもお互いを想いあい、通じ合う想いが画面から溢れ出ていて、なんと愛に溢れた物語なんだろうと、涙、涙でした。…

大河ドラマ 真田丸 48話「引鉄」 感想:信繁の静かなる覚悟

大河ドラマ 真田丸 48話「引鉄」 感想。真田丸は壊され、堀も埋められた丸裸の大坂城。牢人たちがいなくなれば、徳川が攻めてくるのは明白。また、和睦条件を破っても、徳川は攻めてくるだろう。だから、牢人たちを大人しくさせながら留め置いておかなければ…

大河ドラマ 真田丸 47話「反撃」 感想:破壊された真田丸

信繁最大のミス!? この和睦交渉での信繁の最大のミスは、徳川が「秀頼を大坂城に残した上で、真田丸の破壊と堀の埋め立てること」を望んでいると見抜けなかったことでしょう。 これは、織田有楽斎の「徳川は茶々を人質で要求するか、秀頼が大坂城を出るこ…

大河ドラマ 真田丸 46話「砲弾」 感想:茶々の本当の願いは、きっと普通の女性として生きること

大河ドラマ 真田丸 46話「砲弾」 感想。久々に出浦昌相、真田信伊叔父が登場!今回は初めて、茶々の本当の願いは何なのかに焦点が当たったのではないでしょうか。

大河ドラマ 真田丸 45話「完封」 感想:徳川に大勝利、真田信繁(幸村)、人生最高の日!

大河ドラマ 真田丸 45話「完封」 感想。この信繁の人生最高の日を最大限盛り上げるために、これまでの44話があったと思わせる内容。涙腺決壊でした。

大河ドラマ 真田丸 44話「築城」 感想:真田丸、誕生

大河ドラマ 真田丸 44話「築城」 感想。茶々や大蔵卿局の意見に逆らえずやむなく籠城策を取ることになった信繁(幸村)達。次善の策として考えたのが大坂城の弱点である南に出城を築く案。しかしその案も豊臣中枢には受け入れてもらえず・・・

大河ドラマ 真田丸 43話「軍議」 感想:権力のある素人が口出して失敗する「あるある」パターン

大河ドラマ 真田丸 43話「軍議」 感想。信繁以外の五人衆、大野治長ら秀頼側近は籠城を唱えたが、信繁は打って出ることを献策。籠城策の背後には茶々の強い思いがあった。信繁の策には最初は誰も賛同してくれなかったが、信繁が五人衆の一人一人の想いを聴い…

大河ドラマ 真田丸 42話「味方」 感想:豊臣五人衆が誕生するも、心もとない豊臣方

大河ドラマ 真田丸 42話「味方」 感想。信繁(幸村)は、豊臣方に集結した牢人たちの一旗揚げようという意気込みに勝利の可能性を感じていました。 そこにあるのは、父・昌幸が残した「軍勢を一つの塊と思うな、一人ひとりに想いがある」という戦の心得でし…

大河ドラマ 真田丸 41話「入城」 感想:結末は知っているのにワクワクしてしまう

大河ドラマ 真田丸 41話「入城」 感想ブログ。豊臣と徳川の戦は避けられず、信繁(幸村)は豊臣につくことを決意。九度山村を脱出するために信繁が考えた策とは・・・

大河ドラマ 真田丸 40話「幸村」 感想:源次郎を呼ぶ秀吉の「鈴」

大河ドラマ 真田丸 40話「幸村」 感想。九度山でつつましくも穏やかに暮らす源次郎。しかしそこへ、元宇喜多秀家家臣、明石全登がやってきた。会わせたい人がいると連れてこられた場所にいたのは、片桐且元。豊臣が家康から攻められるため、加勢してほしいと…

大河ドラマ 真田丸 39話「歳月」 感想:愛する家族との穏やかな日々

大河ドラマ 真田丸 39話「歳月」 感想。戦も政治の争いもない九度山での穏やかな日々は、経済的には苦しくとも信繁たちにささやかな幸せをもたらしていました。

大河ドラマ 真田丸 38話 「昌幸」 感想:昌幸がのこしたもの

大河ドラマ 真田丸 38回「昌幸」感想。昌幸・信繁親子の九度山での蟄居生活が1年、2年と過ぎ、信幸改め信之が赦免の願いを家康に届け続け、あの本多正信さえも、そろそろ赦免してもいいのではと言う一方で、家康は絶対に許さない。

大河ドラマ 真田丸 37話「信之」 感想:真田家はついに離散。愛する人々との別れに涙が止まらない

大河ドラマ 真田丸 37話「信之」 感想:真田家はついに離散。あんなに仲が良かった真田家の皆が離れ離れになり、別れの無念、悲しみに涙が止まりません・・・

大河ドラマ 真田丸 36話「勝負」 感想:まさかの関ケ原!三谷さんの真田視点の徹底ぶりが光る

大河ドラマ 真田丸 36話「勝負」 感想。上田で徳川勢との戦になった真田。信幸は徳川に残ったため、信幸が上田攻めの先鋒を任されることになった。家族同士での戦を避けたい信繁は策を案じ・・・

大河ドラマ 真田丸 35話「犬伏」 感想:ちょっとした運命の歯車のズレが生んだ犬伏の別れ

大河ドラマ 真田丸 35話「犬伏」 感想。今回は、三成&大谷刑部の熱い友情物語からの、真田家の家族物語。予想より早い三成の挙兵に、真田家は戦略を変えざるを得なくなり・・・

大河ドラマ 真田丸 34話「挙兵」 感想:これまでに配されたあらゆるパーツが、関ケ原に向かっていく

大河ドラマ真田丸 第34話「挙兵」感想。三成の家康襲撃の余波は続く。三成は謹慎となり、三成は政を意のままにしようとしていると考える加藤清正や福島正則は三成討伐へ。徳川家康がそれを収め、ついに三成は失脚する・・・

大河ドラマ 真田丸 33話「動乱」 感想:頑なな三成の心を動かしたのは「義」の男、上杉景勝

大河ドラマ真田丸 第33話「動乱」感想。家康襲撃を企てた三成。それを事前に察知した家康は各大名に警護を依頼。大名たちは続々と家康の下に参集。一方三成は大義名分を得るために秀頼の旗印を掲げようと秀頼のもとを訪ねるが断られてしまう。

大河ドラマ 真田丸 32話「応酬」 感想:政治家・家康 vs 実務家・三成

大河ドラマ 真田丸 第32話「応酬」感想。秀吉が亡くなったことを受けて、家康が徐々に台頭し始める。それを抑え込みたい三成だが、家康の政治力にはかなわず、逆にどんどん立場を悪くしていく。真田信繁は自ら三成の下で働くことを望んだのだが・・・

大河ドラマ 真田丸 31話「終焉」 感想:重たい、秀吉の「呪い」

大河ドラマ 真田丸 31話「終焉」感想。秀吉の寂しい最期に哀れを感じつつも、これからの物語を方向付ける秀吉の「呪い」に真夏の夜なのにヒンヤリしました。

大河ドラマ 真田丸 30話「黄昏」 感想:流れゆく時間は止められない

大河ドラマ 真田丸 30話「黄昏」 感想ブログ。秀吉がどんどん耄碌してもう源次郎のことがわからなくなってしまい、源次郎切ないね・・・と、しんみりした流れで、秀吉の「真田安房守の息子だな」にはじまる秀吉と源次郎の出会いのシーンの再現。

大河ドラマ 真田丸 29話 「異変」 感想:目に見えて衰えていく秀吉が切ない

大河ドラマ「真田丸」第29話の感想ブログ。秀吉は目に見えて衰えが目立つようになった。三成や源次郎(真田信繁)はそれを隠そうとするも、家康を2回呼び出し同じことを依頼するなど、隠しきれなくなってきた。

大河ドラマ 真田丸 28回「受難」 感想:秀次の悲劇

大河ドラマ 真田丸 28回「受難」 感想。関白の職を投げ出し、秀次が出奔。源次郎(真田信繁)は表ざたにならないように動いていたが、とうとう秀吉の知るところとなる。秀吉は秀次を謹慎で済ませようとするのだが、秀吉のことを信じられない秀次は高野山で自…

三谷幸喜さん主宰、東京サンシャインボーイズの3舞台がDVD化!!

三谷幸喜さん主宰の劇団「東京サンシャインボーイズ」の名作舞台が上演から約0年を経てついにDVD化。ラヂオの時間、ショウ・マスト・ゴー・オン、東京サンシャインボーイズの罠。

大河ドラマ 真田丸 27回「不信」 感想:秀吉から秀次への、届かぬ想い

大河ドラマ 真田丸27回「不信」の感想。秀次によかれと思い行動する秀吉の想いが通じず、秀次は秀吉をどんどん信じられなくなるという悲しいすれ違い。

大河ドラマ 真田丸 26回「瓜売」 感想:コメディと思わせてホラー

前回が重く悲しい終わりだったのと、予告が明るく楽しそうだったことから今回は箸休め的に「三谷コメディ全開」を予想していました。(そう、12年前の三谷脚本の大河ドラマ『新選組!』第33回の悲痛な山南切腹のあと、第34回はその悲しみをリセットするかの…

大河ドラマ 真田丸 25回「別離」 感想:「公」と「私」の二面性

利休の「業」 商人であり、金で人の心も操る利休の「深い業」。それがために利休は茶を点てる。利休の「業」が点てた茶を飲んだ源次郎は、利休の業を取り込んでいきました。源次郎は、どれだけの人の「業」を背負っていくのでしょう。 (何回目かの)茶々は…

『羊と鋼の森』 宮下奈都

ピアノの調律師という仕事は、なんて素敵なんだろうと思った。 17歳の外村少年に唐突に訪れた、一人の調律師との出会い。高校の体育館にあるなんでもないピアノが調律師の手によって「森の匂い」がする音を出す。そして、調律の様子に心を奪われる。 その音…

大河ドラマ 真田丸 24回「滅亡」 感想:ついに戦国時代が終わった

憑き物が落ちたような北条氏政 源次郎の決死で冷静な説得と、戦況を知った氏政は、ついに降伏を決断。(というか、他の城はほとんど落ちたことは、知らなかったのかしら) その後の氏政は、白塗りの化粧も落として憑き物が落ちたようで、すっきりと、そして…