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三谷幸喜作品と本の虫★あんのよしなしごと

大河ドラマ「真田丸」をはじめ、三谷幸喜さんの作品の感想、芥川賞受賞作品を中心とした本の感想、音楽やハンドメイド関連などをつづったブログです。

「シン・ゴジラ」感想(と、「新世紀エヴァンゲリオン」TVシリーズ感想?)

2016年の話題映画「シン・ゴジラ」をようやく観ました。

・・・と、その前に、本作の総監督・脚本を手掛けられた庵野秀明さんの「新世紀エヴァンゲリオン」を観てみようと思い立ち、ちょうどTVシリーズが2016年9月から毎週1回 BSプレミアムで放送されたのでつい先日まで半年間エヴァを視聴。

使徒って何?エヴァって何?など、毎回たくさんの疑問符を頭に浮かべながらも少しずつ見えてくる物語の背景や登場人物たちの心理描写に引き込まれ、全話完走。

世の中のブームから遅れること20年!?エヴァの魅力を初めて知った満足感で、そもそもエヴァを見始めたのは「シン・ゴジラ」を観るためだったことすら忘れかけていましたが、エヴァTVシリーズ全話視聴完了のグッドタイミングで「シン・ゴジラ」パッケージ版発売となり、Amazonビデオで観ました。

これは・・・エヴァっぽい・・・

ゴジラは「使徒」みたいだし、ゴジラ襲来をモニターして会議する首相以下面々の会議の様子、畳みかけるカット割り、多量のテロップ、ヤシマ作戦ならぬヤシオリ作戦。

まるで「エヴァンゲリオン」なしで使徒と戦うエヴァの世界を実写にしました、といった印象でした。

人間が自分たちのエゴで生み出してしまった恐ろしい魔物とどう対峙し、乗り越えるのか。

ゴジラの世界にもエヴァの世界にも通じるテーマは、現実の私たちにも突きつけられているテーマにも思いました。

それはそうと、次はエヴァの映画版もみなくては・・・

 

 

シン・ゴジラ Blu-ray2枚組

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新世紀エヴァンゲリオン TVシリーズは下記Amazonプライムビデオで視聴可能なようです。

http://amzn.asia/bLH595s

「LA LA LAND」感想

話題の映画、「LA LA LAND」を観てきました。

ミュージカル映画っぽいと聞いていたので、普段映画はあまり観ないのですがミュージカル映画は好きなので期待して行きました。

最初の楽しい音楽&ダンスシーンでもう心をつかまれました。

ストーリーは、女優を目指す女性とJAZZピアニストを目指す男性が出会い、それぞれの夢を追って・・・と、ありふれていると言えばありふれています。

よく、ミュージカルは突然歌いだすのが不自然、という話を聞きますが、歌の部分は人物の心情や考えをあえて観客に向けて表現している部分かなと思います。
ストレートプレイでもモノローグってありますものね。

ラストの「もし、あの時、ああしていれば」をミュージカルで描く=それは実際に起きたことではなく、登場人物の心の中の出来事である、ということを表現していて、この作品はこのシーンのためにミュージカルの要素を取り入れたのかな、と思いました。

gaga.ne.jp

 

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『ユーリ!!! on ICE』と、あの大河ドラマの共通点?

世の中にやや遅れをとった感がありますが、『ユーリ!!! on ICE』を観ました。

『ユーリ!!! on ICE』とは・・・

23歳のフィギュアスケーター勝生勇利が、初出場のグランプリファイナルで最下位と惨敗、引退すら考えながら傷心のまま帰国。
世界トップスケーターで勇利の憧れでもあるヴィクトル・ニキフォロフのプログラムを、勇利が気持ちの切り替えのために個人的に滑っていた動画が予期せずアップされ、それをヴィクトルが見たことがきっかけでヴィクトルが勇利のコーチを務めることになる。
勇利はヴィクトルに導かれて成長していく、といった物語(随分端折っていますが)。

勇利やヴィクトルだけでなく、周囲の色々なフィギュアスケーターたちの物語に、フィギュアスケートにも興味を持ちました。

さてフィギュアスケート界のリビングレジェンドにして勇利のコーチとなったヴィクトルの勇利への熱すぎるほどのスキンシップや数々の言葉に、すわBLだという向きもありますが、それで片づけてしまえない魅力を感じて、それってなんなんだろう、いや実は私もBL好きだったのか、などと考えておりました。

『ユーリ!!!』では、勇利がヴィクトルによって「愛」を知り、成長します。

でも、それって恋愛としての愛ではなくて・・・どこかに似た「愛」のカタチがあったような・・・

と、思い出したのは、大河ドラマ『新選組!』撮影期間中でのNHKの番組で山南役の堺雅人さんが「(新選組副長の土方を演じる)山本耕史は(新選組局長の近藤を演じる)香取慎吾のことを愛している」といった主旨で語った「愛」。

山本さんは、香取さんが共演者との人間関係構築を拒否するような部分に「それでは彼がこの大変な大河ドラマの撮影は乗り切れない」と危機感を感じ、局長を支える副長という役柄でもあることから、自分がどうしたい、ではなく、香取さんの環境をより良くすることに徹しようと思ったそうです(『新選組!』総集編DVDの座談会より)。

山本さんが、香取さんの携帯電話番号をゲットしたり、香取さんが『新選組!』共演者と飲みに行くまでになるまでの数々の「愛」のエピソードは、当時のTV番組や雑誌などで数々語られているように、『ユーリ!!!』のヴィクトル並みのアプローチです。
その後の二人は、この関係をネタにして笑いを取ることも多いですが、山本さんにお子さんが生まれたことを香取さんが自分が司会の生放送番組で報告するなど、今でも深い信頼関係で結ばれていることをうかがわせます。

そんなように、山本さんから香取さんへの熱すぎるほどの「愛」が、共演者と飲みに行ったりはしないという頑なにガードを張る香取慎吾さんの心をこじ開け、熱狂的なファンを持つ『新選組!』を生み出した、とも言えます。

一方『ユーリ!!!』のヴィクトルは、勇利の中にまだ眠っている大きな可能性を見出し、同じ競技者、表現者だからこそ、それをみすみす眠らせたままでいるのは我慢ができず、自分が想像もつかないどんな表現を、世界を、見せてくれるのかを見てみたい、それが今の自分に一番必要なものだと直感したのではと思います。
そしてそのために、自分はなんでもしよう、と。

勇利の可能性を閉じ込めていたのは、自分に自信が持てず、他人からの愛を受け入れられない頑なな心。だからヴィクトルは拒絶され続けても過剰なまでの愛情表現を勇利に示し、勇利の心を溶かし、スケーターとして成長させ最高のプログラムを生み出しました。

二人の関係は、二人だけに影響するのではなく、その周りに波及していくのも似ています。

山本さんから香取さんへの「愛」は、『新選組!』試衛館メンバーを中心とした共演者の一体感を生み出したように思いますし、ヴィクトルの手による勇利の成長は他のトップスケーターを刺激し影響を与えました。

ヴィクトルの勇利に対する想いに恋愛感情がなかったとして、果たしてこういう二人のあり方はあり得るのか?と思ったとき、『新選組!』での山本さんから香取さんへの熱い想い(もちろんメディアに見せてくれた姿が全てであるとは思わないけれど)を思い起こすと、あり得るのだろうと思いました。

そんな二人の関係は「深い絆」と称されるのかもしれません。

でも「絆」という言葉は、どこか表面的な、糸偏という字面もあってお互いを束縛しあうような印象があってしっくりこないのです。

だからか、私には二人の関係は「愛」の方がしっくりきます。

 

そういえば、『新選組!』のなかで、近藤勇と土方歳三がそれぞれ生涯肌身離さず持っていた、黒船来航のときに二人で拾ったおそろいの「コルク」。香取さん、山本さんは、画面に映らなくても首から下げていたそうです。

『ユーリ!!!』でもそういったアイテムが出てきますが(ここまで来てネタバレを気にするのか)、それもそういうことなのかもしれませんね。

 

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