三谷幸喜作品と本の虫★あんのよしなしごと

大河ドラマ「真田丸」をはじめ、三谷幸喜さんの作品の感想、芥川賞受賞作品を中心とした本の感想、音楽やハンドメイド関連などをつづったブログです。

ピタゴラスイッチ

NHK教育テレビに「ピタゴラスイッチ」という番組があります。

番組のはじめには「ピタゴラ装置」が出てきます。ビー球が仕掛け付きドミノ倒しのような感じでいろいろな物の上を転がって、最後は「ピタゴラスイッチ」というロゴが出てくる装置です。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」の自動目玉焼き製造機(?)をご存知なら想像がつくでしょうか。一般的にはルーブ・ゴールドバーグマシンというそうです。

そしてスーツを着込んだまじめな顔をしたお兄さん二人が「アルゴリズムこうしーん!」と叫んでカノン(輪唱)風に歌い身体を動かしながら歩いていくコーナー。「アルゴリズムたいそう」というコーナーもあります。

他には10本の線だけを使った「10本アニメ」や、直線がポキポキ折れることによりいろいろなものになっていく「ポキポキアニメ」、お父さんと子供が出てきて、子供が持つ「お父さんスイッチ」でお父さんを操作できてしまうという「おとうさんスイッチ(おじいちゃんも可)」など、15分(5分バージョンの「ピタゴラスイッチ ミニ」もあります)の間にテンポ良く進んでいきます。

実はこの番組は幼児向けなのですが、一応大人である私がここまでしっかりこの番組をみるようになったのには3つのきっかけがありました。

1.私はよく風邪をひいて寝ているときは、民放の番組は刺激が強すぎるのか見ていて疲れてしまうので、よく教育テレビを何とはなしに眺めています。そんなとき、「アルゴリズムこうしーん!」の面白さが妙に心に残っていました。

2.またそれとはまったく関係なしに、今年(2005年)の正月にふと見た特集番組(『考え方』が動き出す ~佐藤雅彦研究室のアニメーション・スタディ~)が非常に面白く、「『考え方』自体をいかに表現するかについて研究するということ」に新鮮な感動を覚え、こういう研究をして生きていくのって面白いだろうなぁと羨ましくも思っていました。

3.そして、今年のある夏の日、雑誌を見ていて「佐藤雅彦研究室展」の紹介記事に目が留まり、お正月に感動した佐藤雅彦氏が「アルゴリズムこうしん」をはじめとする「ピタゴラスイッチ」の多くのコーナーを手がけており、さらに私もよく覚えている「バザールでござーる」「ポリンキー」「スコーン」のCMやゲーム「IQ」までも手がけたと知り、佐藤雅彦氏に対する興味がむくむくとわきました。早速「佐藤雅彦研究室展」に行き、今まで使っていなかった脳みそをくすぐられたような楽しい気分になって帰ってきて、「ピタゴラスイッチ」を録画して見るようになりました。

正月の特集番組や研究室展をみて佐藤雅彦氏の行おうとしていることの一端を理解した(つもり)上で「ピタゴラスイッチ」を見ると、大人も楽しめる要素があり、それ以上に幼児向け番組としての意図もわかるように思います。

さて、私の一番のお気に入りは「ピタゴラ装置」。思わぬものが思わぬ動きをするように見えて、それは実は全て計算されていて最後はぴたっとあるべきところにおさまる快感。「アルゴリズムたいそう」や「アルゴリズムこうしん」も一人一人の動きは一見適当そうなのに、大勢で動いても決してぶつからない秩序性に美しさと快感を覚えます。

こういう気持ちよさ感じさせてくれる、私が気になって仕方ない人物がもう一人いるのですが、それはまた別の話。