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三谷幸喜作品と本の虫★あんのよしなしごと

大河ドラマ「真田丸」をはじめ、三谷幸喜さんの作品の感想、芥川賞受賞作品を中心とした本の感想、音楽やハンドメイド関連などをつづったブログです。

「10本アニメ」(ピタゴラスイッチ)に感動

HNK教育「ピタゴラスイッチ」のことは以前も書きましたが、先週その中の1コーナーである「10本アニメ」に思わず感動しました。

「10本アニメ」とは、それぞれ人格(?)を持った10本の線(こんな感じです⇒||||||||||)が、組み合わさっていろいろなモノ(線画)に変身する様子を、10本の直線が遊んでいる光景として見せるものです。(例えば、10本が"今日は海に行こう!"といって出かけたらでこぼこ道に行き当たり、10本が組み合わさってキャタピラになって進んでいったり、重いものを持ち上げるときには「力持ち」になったり。うーん、文章で表現するのが難しいですね。。。)
今回そんな10本アニメの「1本でできること~」のエピソードにいたく感動したので、なんでこんなに面白かったのかななどと考えてみました。

内容ですが、まず10本の直線のうちの1本が、「1本(の直線)でできること」と言って丸まってボールになります。次に「2本でできること」と言って2本が組み合わさって竹とんぼになり、3本、4本・・・と続いていきます。9本まで終わり、次は「10本でできること」なのかな、と思うと・・・「じゃ、本番いくよ!」と。「ん、本番?」と思ううちに「1本でできること、残りの9本でできること」と言って、n本と(10-n)本を1つのセットとして見せていきます。そしてなんと、そのn本と(10-n)本が、お互い意味のある組み合わせ(例えば1本でできるボールと、9本でできるバットを持った野球選手)になっているではありませんか!!!

大人になると、これまでの自分の経験から1,2,3,4ときたら次は5、といった「次はこうなるだろう」という予測を立てて物事をみたり考えたりするようになると思うんです。こういう予測を立てる力は、世の中の現象から法則性を見出したり、社会ルールを自分の生活に適用して行動できるようになることにつながると思うのでとても大事なことだと思います。この番組は幼児を対象にしていますが、「現象」から「法則性」を見出す力を伸ばすことを大切にしているように思えます。
そしてさらにこの番組を大人が見ても面白い点は、見ている側が簡単に読み取れる「法則性」は実は本質ではなく、時にはもっと大きな「法則性」の一部でしかない点ではないかと思います。真の「法則性」を示された視聴者は思わず「そういうことか!(一本とられた!うまい!)」と膝を打ち、そのときの感覚が楽しくてたまらなくなってしまう気がします。

今回の10本アニメでは、「1本でできること」で始まり、2本、3本と、1本ずつ増えていくという「法則性」に、見ている側は9本の次は当然10本でできることになると予測を立てます。
ところがその予測が裏切られ、実は1本と9本、2本と8本というように、n本と(10-n)本で意味のある組み合わせになっていることが本来の「法則性」であることを何気なく(でも種明かし的に)見せられた瞬間、まさに「そういうことか!!」と、なんともいえない納得感を味わい、同時にとても楽しくなったのでした。

などと小難しくちょっと考えてみたりもしましたが、そんなこととは関係なく面白いものは面白いですね。 10本アニメも、ロドリゲスの回(見てない方すみません)のような、シュールなエピソードも大好きです。