2011年1月5日 サントリーホールにて
【ウィーン・リング・アンサンブル プロフィール(公演プログラムより引用)】
ウィーンの旧市街を取り巻く、この街ならではのみごとな環状道路“リング”にちなんで命名されたアンサンブルは、まさにウィーンの音楽を演奏するために結成された。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の名コンサートマスター、ライナー・キュッヒルを中心に、ヴァイオリン2人、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、ホルン各1人、クラリネット2人の9人編成で、ウィーン・フィルの腕利きの主要メンバーたちで構成されている。
1991年初来日以降、ウィーンフィルのニューイヤーコンサート後、すぐに日本に駆けつけて本場の響きと香りを日本に届けてくださっているそうです。
プログラムはJ.シュトラウスⅡのポルカ、ワルツを中心に12曲。シルクのようになめらかで、ふんわり軽い演奏に包まれました。じーっと聴き入るというよりは、一緒に踊りたくなるような音楽。
アンコールも4曲弾いてくださいました。お客様も(私も)、ウィーンフィルメンバーによるニューイヤーコンサートと言えば、美しく青きドナウと、ラデツキー行進曲。この曲を聴くまでは帰れない!みたいな期待があったことでしょう。ラストはこれらの2曲でした。
ラデツキーでは、当たり前のように観客みんなでの手拍子。こういう「お約束」って、実施されるとなぜかすごく安心するんですよね。
阪神の試合の風船飛ばしとか、ヤクルトの傘をゆらす東京音頭とか。(あれ、なぜ野球?)
その場でしか味わえない一体感を体験したくてその場に行っている部分があると思います。その一体感をわかりやすく感じられるのが、こういった「お約束」。そこに自分も参加できたとき、確かに自分はその場にいた、ということを実感できるのかもしれませんね。