三谷幸喜作品と本の虫★あんのよしなしごと

大河ドラマ「真田丸」をはじめ、三谷幸喜さんの作品の感想、芥川賞受賞作品を中心とした本の感想、音楽やハンドメイド関連などをつづったブログです。

『ピエタ』大島 真寿美 著 感想

 

ピエタ (ポプラ文庫 日本文学)

ピエタ (ポプラ文庫 日本文学)

 

 

2012年の本屋大賞3位。

ヴェネチアにある、孤児を育てる慈善院、ピエタ。
『四季』などで知られる作曲家ヴィヴァルディは、ピエタの少女たちにヴァイオリン演奏などの音楽指導をしていた。

そのヴィヴァルディが遠くウィーンの地で亡くなったという知らせがピエタで暮らす教え子のエミーリアのもとに届く。

エミーリアは、ヴィヴァルディの一枚の楽譜の謎解きを始める。

謎解きを進めるうちに出会う、ヴィヴァルディとゆかりのある女性たち。
境遇も様々だけど、ヴィヴァルディの存在を鎹に打ち解けあい、助け合っていく。

それぞれのままならなかった人生を抱え、自分ができる精一杯のことをするだけ、という清々しい彼女たちを支えていたものは、一体なんだったのか。
愛、責任感、音楽・・・

読後にヴィヴァルディ作曲の『調和の霊感』を聴いた。

慎ましく力強く愛情深く生きた彼女たちの生きざまが、美しく昇華されていくようで、涙、涙。