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三谷幸喜作品と本の虫★あんのよしなしごと

大河ドラマ「真田丸」をはじめ、三谷幸喜さんの作品の感想、芥川賞受賞作品を中心とした本の感想、音楽やハンドメイド関連などをつづったブログです。

大河ドラマ 真田丸 第1回 感想:戦国の厳しさを物語る濃い初回

三谷幸喜 映画・テレビ 真田丸

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【あらすじ】
天正十年(1582)二月。
甲斐の名門、武田家は最大の危機を迎えている。
信玄の死から九年。ついに織田信長の侵攻を許した。
その先鋒が迫る山中を、武田に仕える一人の若者が進んでいた。
(『真田丸』第1回 冒頭より)

ネタバレありなのでご注意を。

ついに始まりました、三谷幸喜さん脚本の大河ドラマ『真田丸』。

初回だから、人物紹介的な内容なのかなと思っていたのですが、期待以上。
のっけから心揺さぶられました。

真田家当主、昌幸

織田に攻められている武田家は崖っぷち。
重臣たちは、ああしたらいい、こうすべきと武田の当主、勝頼に進言する。
しかし重臣たちは表で「武田は我らが守る」と言いながら、裏では敵に寝返っていく。

真田家の当主・昌幸は、勝頼に「自分がいる限り武田は安泰」と大見得を切った!
若き息子たち、信幸、信繁兄弟はじめ、家族にも「大丈夫!」と力強く宣言!

と思ったら!

息子たちと三人になった昌幸「武田は滅びるぞ」

えーーーーー!

・・・ここで思わず笑ってしまいましたが、これは決してふざけているわけではなく、昌幸は真田家を守るために冷静に時局を読み、策を行っていく人物であるということも表現していますね。

そして自分の家を守るための、そういった駆け引きの世界を目の当たりにしながら、若き兄弟は父・昌幸の背中を追っていくのですね。

昌幸役の草刈正雄さん、カッコいいです。

真面目で弟想いの兄・信幸と、無鉄砲だが鋭い弟・信繁

父に従い、実直な信幸。普段はおちゃらけキャラを演じられることが多い大泉洋さんですが、真面目なキャラも大変お似合い。無茶をした弟に対して、一緒に父親に謝ってやるからと諭すところなんか、いいお兄さんです。でも弟の才覚の片鱗に気づいたとき、きっと弟に対して思うところもあることでしょう。

一方の弟・信繁は、いかにも次男坊といったやんちゃぶり。堺雅人さんは、愛くるしい笑顔。でも今回は、才覚の片鱗をみせましたが、信繁の性格はそれほど描かれていなかったように思います。

主君の「人質」としての家族たち

真田の家族は、武田家の所領に住んでいます。これは、万が一真田が武田を裏切った時の人質という意味がありました。これは、武田の他の家臣が裏切ったというエピソードが挿しはさまれることで、本当に裏切ったら殺されてしまうことがわかります。

こういうフォローが三谷さんらしいかなと思います。

主君・武田勝頼との切ない別れ

勝頼は、真田昌幸が進言した真田の城・岩櫃城には行かず、甲斐の岩殿城に行くことを決め、人目を忍んで真田兄弟のもとを訪れます。

勝頼はもう武田は終わりであることを悟っていたのでしょう、真田の家族を人質としての身分から解放することを告げます。

ここに、家臣を思う勝頼の優しさをみて、ぐっと来ました。

一方で、こういう優しさは戦国乱世を生き抜くには仇になってしまうのだな、とも。
信じた家臣に裏切られて行き場を失う勝頼の背中が切なかったです。。。

まとめると

  • 当時の真田家を取り巻く情勢の概説
  • 真田一家の面々の紹介
  • 滅んでいく優しい武田勝頼と、主君を裏切ってでも自分の家を守ろうと画策する家臣たちとの対比で、戦国乱世の厳しさを表現。

を、ただ年表的に並べるのではなく、エピソードの流れ、ストーリーとして描かれていたのではないかと思います。

これからが楽しみな、濃い初回でした。