三谷幸喜作品と本の虫★あんのよしなしごと

大河ドラマ「真田丸」をはじめ、三谷幸喜さんの作品の感想、芥川賞受賞作品を中心とした本の感想、音楽やハンドメイド関連などをつづったブログです。

大河ドラマ 真田丸 第4回感想:二つの大芝居、騙しとおす覚悟の強さが人の心を動かす

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【あらすじ】

織田信長に呼び出された昌幸は、信繁と諏訪に向かった。
真田が織田への徹底抗戦を唱えたことはすでに知られている。
果たして信長は昌幸を許すのか。
(大河ドラマ『真田丸』第4回冒頭より)

 

息をつかせぬこの展開!

松の大芝居

信幸・信繁兄弟の姉、松の夫であり、武田を裏切った小山田家の家臣でもある小山田茂誠。命からがら逃げてきた小山田茂誠を、信繁は姉を思ってこっそりと匿っていた。

信繁は兄・信幸に彼の処遇を相談したところ信幸は武田を裏切った小山田は許せないと切腹すべしとの意見。ただし姉を思う優しさから、密かに逃げるよう伝えていた(ここまで前回)。

ところが・・・

茂誠は場所を変えて信繁にかくまわれたまま。
茂誠の世話をする、信繁に好意を寄せる梅ときり。茂誠に会いに来た松。
そこへ、信幸が乗り込んできた!

信幸が見たのは、松、きり、梅の三人。
きりが「これは男子禁制の女子会」と言ってその場を切り抜けました。

・・・が、信幸は、これは芝居だと理解した上で見逃しました。
どうしても茂誠と一緒にいたいという松の思いを受け止めたのでしょう。

そして真田昌幸の大芝居

織田家に仕える許可を得るため、織田信長の許に出向いた昌幸と信繁。

まず立ちはだかったのは徳川家康。

昌幸が、己を大きく見せるために上杉からも誘われているという体で上杉に宛て、わざと織田の手に渡るように仕向けた書状について、家康は昌幸に問い詰めます。

あくまで、本当に上杉から誘われていたとしらを切りとおす昌幸。
家康は「今から上杉家の直江兼続と会うから、上杉が真田を誘ったのかどうか確かめる」と揺さぶりをかけ、「嘘だと白状するなら今だ」と耳打ち。家康と昌幸は間近でにらみ合います。

そして家康はとうとう「真田の言うことを信じる」と言いました。
家康はこれが昌幸の嘘であることをわかっていて、ばれたら切腹するというほどの昌幸の覚悟に心を動かされたのではないでしょうか。

松と昌幸、親子それぞれが自分の目的を達成するための大芝居、この構成に思わずうなりました。

その後、人質として安土に誰を差し出すかという話になり、
松と(松のお付きに紛れ込ませて茂誠)を安土に行かせる提案をした信繁に
その意図を理解して援護射撃した信幸。なんて優しいお兄ちゃんなんだ・・・

今週の脇道(?)

吉田剛太郎さんの織田信長! 威厳があってエキセントリックな雰囲気。
岩下尚史さんの明智光秀に怒って頭を打ち付けるシーンは、朝ドラ『花子とアン』で吉田さん演じる炭鉱王・嘉納伝助が妻・蓮子の絶縁状を見て「こげなもーん!」と荒れ狂う姿を思い出しました。

それにしても明智光秀、痛めつけられて最後に薄ら笑いを浮かべたところに、背筋がヒンヤリ。

内野聖陽さんの徳川家康、普段は几帳面でちょっと小心者のおじさんという風なのに、昌幸との対面時は、さすがの迫力、切れ者っぷりでした。
そして「直江兼続」という名前が出てきたとき、思わず大河ドラマ『天地人』の妻夫木さん版直江兼続の顔が浮かんできました。


さてさて、せっかく織田の家臣になれたと思ったら、あっという間に本能寺の変。

再び真田は仕える主君がなくなってしまいました。

この展開の速さ、実際に武田家滅亡から本能寺の変まで約3か月ということですから、この時代は本当に目まぐるしいですね。