あんのよしなしごと

三谷幸喜さんの作品の感想、本の感想、映像作品や音楽の感想などをつづったブログです。

文藝春秋 2016年3月特別号

芥川賞受賞作二作が掲載されているということで購入。

受賞作を読むのも楽しみだけど、選考委員による選評を読むのも楽しみ。

先に感想を書いた『異類婚姻譚』だけでなく、もう一つの受賞作『死んでいない者』も読み始めたのですが、、ある老人の通夜に集まった親類たち一人一人の説明がつらつらと続いて読みづらく、この読みづらさは文学的な試みからきているのだろうと思いつつも、読むのをあきらめてしまいました。ある意味、芥川賞受賞作らしい作品といえるのでしょう。

選評は辛口甘口それぞれ、受賞作への評価もそれぞれですが、書評と違い小説の良し悪しをどうやって判断するのかの片鱗がうかがえて楽しいです。