三谷幸喜作品と本の虫★あんのよしなしごと

三谷幸喜さんの作品の感想、芥川賞受賞作品を中心とした本の感想、映像作品や音楽の感想などをつづったブログです。

原田マハ『モダン』:温かいもので心がいっぱいになる

アート小説の名手ともいうべき、原田マハさんの『モダン』。

舞台はモダン・アートの聖地、MoMA(ニューヨーク近代美術館)。
ピカソ、マティス、ルソー、ワイエスなどの美術だけでなく、工業デザインや建築もアートとして扱う美術館です。

MoMAで働く人々を描いた短編集ですが、登場する彼ら彼女らからは、MoMAをモダン・アートの聖地たらしめる精神に支えられた誇りや気概が感じられて、いち職業人として羨ましくなってしまいます。

そして、アートを通じて関わり合う人と人の想いをつなぐ温かさに、涙が止まりません。

個人的には、途中登場するMoMA初代館長のアートを語る言葉に感銘を受け、自分もそういうアートに関われたらなと思いました。 

モダン (文春文庫 は 40-3)

モダン (文春文庫 は 40-3)

 

原田マハさんのアートを題材とした作品では、『楽園のカンヴァス』と『ジヴェルニーの食卓』を読んだことがありますが、どちらもおすすめです。 

楽園のカンヴァス (新潮文庫)

ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫)