芥川賞
第138回芥川賞受賞作。★★ 老いていく身体を女性として受け入れられない母親と、子どもから女性の身体へ変化することを受け入れられない娘。
第155回芥川賞受賞作品。★★ コンビニ人間 作者: 村田沙耶香 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/07/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (47件) を見る 以下、ネタバレありますのでご注意。 読んでいくうちに、自分の価値観を問われているように…
芥川賞受賞作二作が掲載されているということで購入。受賞作を読むのも楽しみだけど、選考委員による選評を読むのも楽しみ。先に感想を書いた『異類婚姻譚』だけでなく、もう一つの受賞作『死んでいない者』も読み始めたのですが、、ある老人の通夜に集まっ…
第154回芥川賞受賞作。★★☆ 以下、ネタバレ注意です。 長年連れ添った夫婦は顔が似てくるというのは聞いたことがある。私はそれを微笑ましいものと好意的に考えてきた。 けれどもそれは妻が夫が相手と同化していってしまい、「自分」というものをなくしてしま…
火花 作者: 又吉直樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/03/11 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (137件) を見る 第153回(2015年)芥川賞受賞作品 ★☆☆ 以下、ネタバレありの感想です。 「僕」こと徳永は、ぱっとしない若手芸人。熱海の花火大会で…
第153回(2015年)芥川賞受賞作品 ★★☆ ネタバレありの感想です。 介護が必要な高齢の祖父と数年前から同居する28歳の孫の健斗。 健斗も祖父の介護に関わっているが、そのアプローチは毎日のように死にたいとぼやく祖父の"願望"をそのままの意味で本気でかなえ…
春の庭 作者: 柴崎友香 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/07/28 メディア: ハードカバー この商品を含むブログ (59件) を見る 第151回(2014年)芥川賞受賞作品 ★★☆ 以前、柴崎氏の『ショートカット』という作品を読んだとき、人物の行動描写が行動を…
ポトスライムの舟 (講談社文庫) 作者: 津村記久子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2011/04/15 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 19回 この商品を含むブログ (37件) を見る 第140回(2009年)芥川賞受賞作品 ★★☆ 時々、ふと「何のために仕事をしてるんだ…
蒼氓 (新潮文庫) 作者: 石川達三 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1951/12 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 7回 この商品を含むブログ (14件) を見る 第1回(1935年)芥川賞受賞作品 ★★ 『蒼氓』は三部作で、芥川賞受賞作は、その第一部。今回読んだの…
沖で待つ (文春文庫) 作者: 絲山秋子 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2009/02 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 16回 この商品を含むブログ (57件) を見る 第134回(2005年)芥川賞受賞作品。 ★☆☆ 会社の異性の同期との関係は、フシギ? 仕事での強固な…
蛇を踏む (文春文庫) 作者: 川上弘美 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 1999/08/10 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 17回 この商品を含むブログ (132件) を見る 第115回(1996年)芥川賞受賞作品 ★☆☆ (以下感想なので、ネタバレ注意です) 藪で、蛇を踏ん…
或る「小倉日記」伝 (新潮文庫―傑作短編集) 作者: 松本清張 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1965/06/30 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 44回 この商品を含むブログ (34件) を見る 第28回(1952年)芥川賞受賞作品 ★★☆ 体は不自由だが頭脳明晰な青年。彼…
ひとり日和 (河出文庫) 作者: 青山七恵 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2010/03/05 メディア: 文庫 クリック: 21回 この商品を含むブログ (24件) を見る 第136回(2006年) 芥川賞受賞作品 ★★ 20歳の知寿と、71歳の吟子さんとの二人暮らし。 二人の人…
きことわ (新潮文庫) 作者: 朝吹真理子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2013/07/27 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (9件) を見る 第144回(2011)芥川賞受賞作品。 ★★☆ 以下、ネタバレを含むかもしれない感想ですので、本作品を未読の方はご注意を。…
犬婿入り (講談社文庫) 作者: 多和田葉子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1998/10/15 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 15回 この商品を含むブログ (60件) を見る 第108回(1992年)芥川賞受賞作品 ★☆☆ 民話の現代版。と素直に読めばよかったで…
赤頭巾ちゃん気をつけて (新潮文庫) 作者: 庄司薫 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2012/02/27 メディア: 文庫 クリック: 23回 この商品を含むブログ (40件) を見る 第61回(1969年) 芥川賞受賞作品 ★★★ これはやられました! 東大紛争の時代、目指していた…
海峡の光 (新潮文庫) 作者: 辻仁成 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2000/02/29 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 10回 この商品を含むブログ (20件) を見る 第116回(1996年)芥川賞受賞作品 ★☆☆廃船が近い青函連絡船の乗務員を辞め、刑務所の看守となっ…
プールサイド小景・静物 (新潮文庫) 作者: 庄野潤三 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1965/03/01 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 30回 この商品を含むブログ (49件) を見る 第32回(1954年)芥川賞受賞作品。 ★★ つつましくも幸せな小さな家庭が、夫の失…
猟銃・闘牛 (新潮文庫) 作者: 井上靖 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1950/12/04 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 7回 この商品を含むブログ (12件) を見る 第22回(1949年)芥川賞受賞作品 ★★ 戦後の復興の中、新鋭新聞社が社運を賭けた事業に奔走する…
しょっぱいドライブ (文春文庫 (た58-2)) 作者: 大道珠貴 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2006/01 メディア: 文庫 クリック: 5回 この商品を含むブログ (29件) を見る 第128回(2002年)芥川賞受賞作品 ★ 30歳過ぎた女と60過ぎた男(その描写からは老人、と…
豚の報い (文春文庫) 作者: 又吉栄喜 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 1999/02 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 4回 この商品を含むブログ (11件) を見る 第114回(1995年)芥川賞受賞作品 ★ 沖縄のとあるスナックに突然闖入した豚の厄払いのため、御…
蹴りたい背中 (河出文庫) 作者: 綿矢りさ 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2007/04/05 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 127回 この商品を含むブログ (135件) を見る 第130回(2003年)芥川賞受賞作品。 ★★ 最年少で芥川賞受賞ということで話題にな…
光抱く友よ (新潮文庫) 作者: 高樹のぶ子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1987/05/27 メディア: 文庫 クリック: 3回 この商品を含むブログ (5件) を見る 第90回(1983年)芥川賞受賞作品。 ★★ 人との出会いの大切さ、重さを改めて感じる作品だった。 多感な…
スティル・ライフ (中公文庫) 作者: 池澤夏樹 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1991/12/10 メディア: 文庫 購入: 14人 クリック: 92回 この商品を含むブログ (142件) を見る 第98回(1987年)芥川賞受賞作品。 ★★ 定職に就かず、染色工場のアルバイトをし…
家族シネマ (講談社文庫) 作者: 柳美里 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1999/09 メディア: 文庫 クリック: 1回 この商品を含むブログ (23件) を見る 第116回(1996年)芥川賞受賞作品。 ★★ すでに崩壊している家族が、家族の姿を描く映画出演を通して、再度…
ブエノスアイレス午前零時 (河出文庫―文芸コレクション) 作者: 藤沢周 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 1999/10 メディア: 文庫 クリック: 7回 この商品を含むブログ (24件) を見る 第119回(1998年)芥川賞受賞作品。 ★ 以下感想です。 雪国…
パーク・ライフ (文春文庫) 作者: 吉田修一 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2004/10 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 52回 この商品を含むブログ (255件) を見る 第127回(2002年)芥川賞受賞作品。 ★ 以下感想です。 乾いている。けれど日常の…
熊の敷石 (講談社文庫) 作者: 堀江敏幸 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2004/02/13 メディア: 文庫 クリック: 13回 この商品を含むブログ (89件) を見る 第124回芥川賞受賞作品。 ★★★ 「熊の敷石」とはラ・フォンテーヌの「寓話」に由来し「いらぬお節介」…
猛スピードで母は (文春文庫) 作者: 長嶋有 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2005/02 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 50回 この商品を含むブログ (205件) を見る 第126回芥川賞受賞作品 ★★★ 読書の秋ということで、ミーハーですが芥川賞受賞作品を片…