2006.9.13 大阪厚生年金会館芸術ホール にて観劇
作:三谷幸喜 演出:佐藤B作
出演:佐藤B作 西郷輝彦 あめくみちこ 細川ふみえ 小島慶四郎
中沢裕子 角間 進 佐渡 稔 市川 勇 小林十市 山本ふじこ
小林美江 市瀬理都子 斉藤レイ
【あらすじ】
離れて暮らす父親の家に、婚約の報告に来た娘。
しかしその父親の家には、娘には言えない秘密があった。
娘を悲しませたくないという父親の一世一代の大芝居の行く末は・・・?
東京ヴォードヴィルショーのお芝居は、「その場しのぎの男達」をDVDで見たことがあるだけで実際に観に行くのは初めて、佐藤B作さんのお芝居を生で観るのも初めてでした。
(佐藤B作さんと言うと、「新選組!! 土方歳三 最期の一日」での永井様の一言(以下台詞ネタバレします) 「ごめんなさいでいいじゃないか」が印象的です)
主要役の役者さん方が、普段パルコプロデュースの三谷作品ではお見かけしない方々ということもあり、正直なところ、不安な気持ちもあったのですがなんのその、3時間あまり、大いに笑わせていただきました。
以下、少々ネタバレありの感想です。
内容は「君となら」に通じる、主人公が嘘に嘘を重ねていくことで状況がどんどんややこしくなり、さらに主人公がそれを取り繕っていく過程で笑いをとり、また真実を知らない周囲の人間の、(真実を知っている人間から見たら)頓珍漢で状況をさらに悪化させるような言動・行動で笑いを取り、ちりばめられた伏線が意外なところで活きて笑わせる、というコメディです。
2幕構成で途中休憩あり。1幕終わりに出演者全員でてきてドタバタ踊るのですが、それまでの笑いの流れと違いすぎて唐突で、ちょっと冷めてしまいました。役者さん個人に由来した小ネタも、私にはあまりプラスに作用はしなかったです。
また2幕後半で、しんみりさせるのは、やはり「君となら」風。
笑いっぱなしで、現実のいやなこととかも忘れたあっという間の時間ではあったけれど、他のいくつかの作品で感じたような「三谷さん、参りました!」というほどの新鮮な衝撃は無かったです。。。
辛口になってしまいましたが、でも、観に行って良かったことは確かです。