同僚と何かの話をしていて通勤電車の話になり、10年ほど前の通勤ラッシュの電車でのエピソードを思い出しました。
当時東京のJR山手線といえば、朝のラッシュ(夜のラッシュもですが)の混雑が尋常でないことで有名でした。
特に私鉄や地下鉄、他のJR路線との接続駅となる駅では、すでに満員で入ってくる電車に、ホームにずらりと整列して待っている(そう、ちゃんと整列してるんです)人々がおしくらまんじゅうのごとく自分を押し込んでいきます。
自分がやっと電車の中に入れたと思っても安心してはいけません。まだまだ人が乗り込んでくるので、自分の体がつぶされて息苦しくなったり、押されて足をとられて延々片足で立っていないといけない。。。なんてことがないように、がっちり体を張って自分のスペースを作ります。
さてドアからはみ出している人がいるときは、駅員さんが押し込みます。押し込んだら、ドアが閉まります。ドア際の人は、自分の洋服やバッグがドアにはさまれないように注意します。
そんなある朝。私は電車に納まり、がっちりスペースをキープ済み。
いつものように駅員さんははみ出している人を押し込みます。ドアのベルが鳴り、ドアが閉まりかけ・・・また開きました。しまりきらなかったようです。駅員さんは言いました。
「はい、体引いてー! はい、カバン引いてー! はい、腹引いてー!」
思わず笑ってしまいました。