新作「1Q84」が話題の村上春樹氏ですが、これはデビュー作です。最近本を読んでいなかったので(あと、ブログネタにも困っていたので[E:coldsweats01])本棚を眺めていたら、本作を発見。折りしも話題の人なので、以前読んだ気もしますが、読んでみました。
村上作品は、高校生くらいのとき「ノルウェイの森」を読んで、ぐいぐい読まされた記憶があります。
本作も、語り手である「僕」は実に淡々として達観しているために、描写も淡々としています。でもなぜかページをめくらずにいられません。読ませます。
内容は、悩める青春、という感じなのですが、そう一言で片付けるわけにはいかない、全体を包み込む、灰色がかったトーンのようなものを感じました。ただ物語が描写されていくわけではない文章構成も面白いと思いました。