第140回(2009年)芥川賞受賞作品 ★★☆
時々、ふと「何のために仕事をしてるんだろう?」と思うことがあります。
お金のため?生活のため?
自分の人生の時間を売っているような感覚に陥る時や、プライベートより仕事を優先している自分に、「それでいいの?」と自問自答したくなるような時。
そんなときに、本作品を読むといいかもしれません。
労働をした結果で得られたお金で、世界一周旅行ができる。困っている友達を助けることもできる。
それって結構すごいことなのでは?
ことさらに「自己実現だ!」とかいうのではなく、「働くこと」をニュートラルに考え直せる作品だと思いました。