東京・駒場の日本近代文学館で開催中の「芥川賞・直木賞原稿コレクション展-所蔵原稿・初版本を中心に-」に行って来ました。
菊池寛と芥川龍之介、直木三十五との交流や両賞創設の逸話や、第一回から時代を追って受賞作の直筆原稿や初版本、選評や受賞者の感想などのコレクションが展示されていました。
今回のお目当ては直筆原稿。
私は直筆原稿を見るのが好きなんです。
筆跡にその人が現れているような気がしますし、作家が作品を生み出した現場を生々しく想起させられ、作家の魂を感じることができるからです。
これまでも、記念館が建つような文豪と言われた方々の直筆原稿は幾つか見たことがありましたが、最近の作家の方々の直筆原稿を見るのは初めてだったので面白かったです。
作家の筆跡というと、どうも豪快、達筆で他人にはなかなか読みにくい!?ようなイメージが勝手にあったのですが、ほとんど皆さん丁寧で読みやすく、ともすれば可愛らしい字を書かれていていました。
なにより芥川龍之介、直木三十五の両氏の文字が、原稿用紙のマス目のなかにちんまりと余白たっぷりに書かれていて、私の勝手なイメージとのギャップが。。。
最近の作家さんはワープロ、パソコンばかりかと思いきや、手書き原稿も多くあり、この作家さんはこういう字を書くんだとたいへん興味深かったです。
◼︎ 日本近代文学館
芥川賞・直木賞原稿コレクション展-所蔵原稿・初版本を中心に-
2014年9月27日(土)~2014年11月22日(土)
http://www.bungakukan.or.jp/cat-exhibition/cat-exh_current/5255/