オールスター勢ぞろい。
何よりも何よりも、お久しぶり、上杉景勝様!
源次郎に声をかけられてバツの悪そうなお姿にまた癒されます。
お元気そうで良かったです。
気乗りがしていない秀吉方
北条討伐へ秀吉は意気揚々ですが、家臣や大名たちの多くは、気乗りがしない戦。
真田昌幸は、秀吉のために戦をするのは嫌。
上杉景勝は、大義のない戦をするのは嫌。
徳川家康や、大谷吉継は、北条を滅ぼすには及ばないと考え、降伏の道を最後まで探っている。
石田三成も、この戦は無駄と思っている。
みんな気乗りがしないのに、秀吉の下で、北条討伐という大戦に参加している。
権力者というものはかくも人を巻き込み、動かしてしまうものなのか。
現代にも通じる恐ろしさを感じました。
後には引けず、それなら最後の華を飾るプライドを保ちたい、北条氏政
板部岡江雪斎や、北条氏直が早期降伏を進言するも、聞く耳を持たない氏政。
氏政が蹴鞠に興じ、香を焚きしめ薄化粧をする姿に、氏直は理解できませんが、江雪斎は見抜きます。戦が気になるばかりに、気を紛らわせるために蹴鞠をし、いつ敵が攻めてくるかもしれないと思うと湯浴みができず、体のにおいを隠すために香を焚き、心労のあまりやつれた顔を隠すために薄化粧をしていると。
後に引けなくなり、追い詰められても、家臣にみっともない姿を見せられないという氏政のプライドが、それまでの栄華の日々を思い起こさせて哀しいです。
頭でっかちで戦下手な三成
戦が想定通りに進まず、最初の目論見と違ってしまったからといって自陣にこもり、算段をし直している三成。ストレスで腹痛も起こしてしまっているようですし、目の下のクマも目立ちます。
こんな無様な三成がやがて家康と関ケ原の戦いをするなんて・・・と思うとあまりに無謀に思えてしまいます。きっとこの三成の描写も、後々の伏線となることでしょう。
さて結局三成は忍城攻めを担うことに。
思うようにいかない苛立ちを見せる三成を冷ややかに見つめる昌幸、景勝、兼続といった戦上手達との迫力の差が痛々しくもあります。
そして忍城といえば、「のぼうの城」!
その向こうにいる、野村萬斎さん演じる成田長親の姿が目に浮かびます。
北条の運命は、源次郎の手に・・・!
北条が降伏しない限り、北条は滅ぼされてしまうのは必定。
茶々「北条は、滅びてしまうの?」
源次郎「そうやって、世の中は新しくなっていくのです。取り残されたものは、消えていくしかございません。」
この茶々と源次郎の会話は、後の豊臣の滅亡にも当てはまる暗示でしょうか。
さて、家康と大谷吉継から、北条氏政の降伏の説得を頼まれた源次郎。
江雪斎から源次郎をよこしてほしいとの頼みを受けた本多正信、そして本多正信が源次郎を小田原城に案内。
そう、あの「沼田裁定」の面々ですね。
江雪斎も正信も、源次郎の人を説き伏せる力を信じ、託すことに。
けれども小田原城には降伏を良しとしない家臣たちも大勢います。
そして案の定襲われたところに現れたのは、佐助と、、、お義兄様(小山田茂誠)!
源次郎は無事、北条氏政を説得することができるのか・・・!!
余談
ところで、源次郎が背負っている黄色いアレは何でしょうか。とっても目立ってしまうと思うのですが・・・
→母衣(ほろ)というものみたいです。