毎日の献立を考えるのが面倒、仕事をして疲れて帰ってきてから食事の支度をするのがしんどい・・・
でも毎日「ご飯と具だくさんの味噌汁」だけでよいとしたら?
一汁一菜とは、ご飯を中心とした汁と菜(おかず)。その原点を「ご飯、味噌汁、漬物」とする食事の型です。
ご飯は日本人の主食です。汁は、伝統的な日本の発酵食品の味噌を溶いた味噌汁。その具には、身近な野菜や油揚げ、豆腐などをたくさん入れられます。
ハレの料理に対するケの料理。それが日常の食事。
日常の食事はとびきりおいしいものである必要もない。おいしくないときがあっていい。
ご飯と具だくさんの味噌汁。
これだけで毎日に必要な栄養は充分摂ることができます。基本となる食事のスタイルを持てば、暮らしに秩序が生まれます。
毎日作る基本は、具だくさんの味噌汁だけ。しかも、ありあわせの野菜やらなにやらを入れればよい。素材から味が出るので、出汁さえも必要ない。
毎日の食事を作るということの心のハードルが一気に下がり、これならできそう、という気になります。
そして一汁一菜の背景である和食文化や、一汁一菜でも味わえる季節の楽しみ、器の楽しみなど、読み進めていくうちに肩の力が抜け、気持ちが整い、穏やかになりました。
一汁一菜、はじめたいと思います。