裕福な家庭の一人娘の少女と、母子家庭の少女の共通点は「本が好き」なこと。
小学生の二人が出会い社会人になるまでの成長物語。
自分のコンプレックスに悩み、お互いの能力や環境を羨み、親との関係に悩み、思い描いていた理想の人生からの挫折に悩む。
それらを親のせいにしたり環境のせいにして自分を守っているうちは、その悩みや苦しみからは逃れられない。
けれどもある時、自分や親、関わっている人を俯瞰して見ることができるようになった時、その悩みも客観的に見ることができ、昇華できる。
二人の少女がそうやって自立していく過程をじっくり味わえる作品です。