三谷×クリスティー といえば、『オリエント急行殺人事件』に次ぐ第2弾。
野村萬斎さん演じる名探偵ポワロならぬ、勝呂武尊が再びやってきました。
原作未読で、関連情報も見ずに、先入観なしで観ました。
(というか、このドラマの存在を直前に偶然知ったので予習する暇もなく。。。)
勝呂演じる萬斎さんは、安定感抜群。独特の話し方が、最初はちょっと気にならなくもなかったのですが時間とともに全く気にならなくなり、むしろ難事件を解決してしまう異能の人として際立たせるための必然だとすら思いました。
そして何といっても、大泉洋さん、素晴らしい!!
決して大げさな演技をするわけでもなく、喜怒哀楽も抑えめなのに、身体から発せられるオーラ、感情の起伏のようなものがしっかり伝わってきて、凄みがありました。思わず鳥肌。
また、斉藤由貴さんが果たすアクセントがとても良かったです。なんでも首を突っ込みたがり、文字通り可愛らしい女性、でも一瞬背後に何かを秘めているような雰囲気を醸してミステリーの登場人物として完璧と思います。
(斉藤由貴さん演じる柴医師のお姉さんは実は真相を全て知っていたのでは?というツイートも見かけ、そういう見方もできるかも!と思わされるほど含みのある演技だったと思います)
そうそう、忘れてはいけない三谷さんの脚本。原作未読の身としてはどれくらい三谷さんが脚色していたのかはわからないのですが、どのシーンも目が離せず、3時間があっという間でした。
今回出演の役者さんの多くが大河『真田丸』出演者だったこともあり、先日の『風雲児たち』に続いて真田丸同窓会的な見方もできて楽しかったです。
野村萬斎さんと大泉洋さんの共演といえば、三谷幸喜さん作・演出の舞台『ベッジ・パードン』もあります。DVDにはなっていませんが、WOWOWで放映されることもあるようです。
▼三谷×アガサクリスティー作品
▼三谷さん大河ドラマ。大泉洋さんはじめ、「黒井戸殺し」出演の多くの方が出演されています