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三谷幸喜作品と本の虫★あんのよしなしごと

大河ドラマ「真田丸」をはじめ、三谷幸喜さんの作品の感想、芥川賞受賞作品を中心とした本の感想、音楽やハンドメイド関連などをつづったブログです。

大河ドラマ 真田丸 38話 「昌幸」 感想:昌幸がのこしたもの

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九度山での蟄居生活が1年、2年と過ぎ、信幸改め信之が赦免の願いを家康に届け続け、
あの本多正信さえも、そろそろ赦免してもいいのではと言う一方で、家康は絶対に許さない。

家康はそこまで昌幸に怒りを感じ、また恐れていたのか、と思います。

そしてその「恐れ」は、立派に成長した豊臣秀頼に対しても向けられることに。

徳川へのけん制のはずだった、秀頼と家康の体面が、家康に秀頼討伐を決意させるきっかけになってしまいました。


石田三成が加藤清正に託したもの

三成が佐和山へ蟄居する際に清正に耳打ちした言葉。

謎でしたが、今回ようやく判明しました。やはり、秀頼を託したのですね。

そして清正はそれを愚直に行っていた・・・のに、まさかの徳川勢、二代目服部半蔵に何かを仕込まれ・・・(悲)

父上・・・

孫に(少々卑怯な)喧嘩の仕方を教え、信繁には密かに自分の兵法の極意をしたためた文書を書き残していた昌幸。

いずれ豊臣と徳川がぶつかることを見越し、信繁には徳川攻めの構想を遺言します。

昌幸の構想は見事。負ける気がしないです。

そしてその極意は「軍勢を一つの塊と思うな、一人ひとりに想いがある、それを忘れるな」と。

信繁はそれを受け止め、大坂の陣に向かうのでしょう。。。

その他

  • 春ちゃん、やっぱりコワい
  • 板部岡江雪斎と再会。瞳の奥に燻る炎を頼ってくる人とは・・・(茶々なのでしょうね)
  • 本多忠勝も引退。江雪斎といい、父親世代が引退していきますね。
  • 家も建てられて、絵もうまい「素破ですから」の佐助。きりちゃんに好意ありでしょうか。
  • 信之が「幸」の字を捨てたことで、昌幸が信繁に「幸」の名をもらってほしいと。「幸村」への布石でしょうか。

大河ドラマ 真田丸 37話「信之」 感想:真田家はついに離散。愛する人々との別れに涙が止まらない

三谷幸喜 映画・テレビ 真田丸

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すでに2度見ましたが、あんなに仲が良かった真田家の皆が離れ離れになり、別れの無念、悲しみに涙が止まりません・・・

 

勝者と敗者

上田城明け渡しの沙汰を信繁に伝えるのが三十郎だなんて・・・。

情に厚い本多忠勝!しかしその心を動かしたのは信幸の親と弟を想う心

忠勝・・・!生まれて初めて家康に歯向かったのが、婿の親と弟の命乞いだなんて!

信幸と一緒に家康を敵に回して討ち死にする覚悟だなんて・・・!

名の「幸」を捨てろという命を受け入れざるを得ない信幸の無念

父や弟の命と引き換えとは言え、常に真田昌幸の嫡男として生きてきた信幸が、昌幸との親子の縁を切り、さらにその縁の象徴である名前の「幸」の字を捨てよとは、信幸にとってどんなに悲しく、無念であったことか・・・涙。

親子三人が顔を合わせるシーンがまだあった!!!

犬伏以来、もう親子が顔を合わせることはないと思っていただけに、再び三人が話すシーンがあるだけで嬉しい。

でも一方の信幸は上田の大名になり、一方の昌幸は信繁は流罪・・・

昌幸の最後の「ではおのおの、ぬかりなく」

小山田茂誠、堀田作兵衛、高梨内記。すっかり少なくなってしまった昌幸の家臣。

これまで幾度となく昌幸を中心に軍議やら今後の行く末やらを議論してきた皆々。

そして昌幸最後の会議では茂誠を信幸に預け、作兵衛を村に帰し、内記は自由にさせる。

ワクワクするような策を提示し、皆を鼓舞した昌幸の「ではおのおの、ぬかりなく」が
最後は家臣との別れの一言に・・・。涙涙。

昌幸、出浦昌相との別れ

家康襲撃の際に追った傷で養生している昌相が久々の登場!

声を出せないから枕元の佐助を通じて昌相が昌幸に伝えたかったのは、大坂城にいる家康の寝首をかく方法でした。

これまで何度も昌相がそういうことを言っては昌幸に戯れ扱いされてきたのに、昌幸は「わかった」と受け止めた・・・
お互いそれが別れの挨拶であることをわかっているのだと思うと、やりきれず、涙涙涙。

信繁、娘すえちゃんとの別れ

父親らしいことは何一つしていないけれど、信繁にとってはただ一人の愛娘。もう16になっていたなんて。

上田を信幸に託し、二人は去る・・・

二人を見送る信幸、松。家臣たち。素っ頓狂なことを言う松姉さんだけど、父や弟を励まそうという気持ちが伝わってきます。

家康との対面

昌幸に生き地獄をたっぷり味あわせてやるとねちっこい家康を冷ややかな目で見つめる信繁。絶対許さないという決意のまなざしでもあるように思います。

大谷刑部の最期、石田三成の最期・・・

刑部様の最期のなんと美しいこと。そして「治部、楽しかったぞ」なんて・・・涙涙涙涙

加藤清正が信繁を訪ねた!三成の妻・うたから聞かされた三成の最期は「新選組!」の近藤勇の「トシ・・・!」に通じる微笑み・・・(治部はきっと「殿下!」と・・・)

三成が清正に耳打ちした言葉が何だったのかがここで明らかになるかと思ったのに、ここは謎のままでした。

薫お母さんの、愛する夫と息子との別れ・・・

朝起きたら、すでに夫と次男はおらず・・・。その気持ちを考えるとまたも涙涙涙涙涙。

そんななかで、安定の茶々ときりちゃん

茶々「あの者(信繁)とは、またいずれあう気がします」コワい・・・

信繁がきりちゃんにお礼!そして、母上にかこつけて九度山に一緒に来てほしいと!でも母上は上田に返すとなるとすかさず「上田に帰れ」。本心はきっと九度山についてきて欲しかったに違いありません。そしてきりちゃんは、信繁についてきてくれたようで安心しました。

 

物語はいよいよ終盤へ。「新選組!」の時だって終盤は毎回号泣の連続だったことを思うと、これからは毎回タオルが必要になるかもしれません。

 

 

大河ドラマ 真田丸 36話「勝負」 感想:まさかの関ケ原!三谷さんの真田視点の徹底ぶりが光る

三谷幸喜 真田丸 映画・テレビ

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第二次上田合戦

徳川から上田攻めの先鋒を任された信幸。

信繁は真っ向から真田同士で戦うのを避けるため、戸石城を信幸に明け渡した。
幼いころから信繁を慕い、信繁に仕えてきた矢沢三十郎を信幸側の密通者として信幸側に引き渡すのとともに・・・。

この信繁と三十郎との別れも、やりきれません。

その後の上田城を巡る戦いは、戦巧者の昌幸の本領発揮!じわりじわりと兵糧攻めを狙う本多正信に対し、徳川の陣をランダムに小刻みに襲って敵を怯えさせ、兵糧を奪い、刈田を行って兵糧確保しようとする徳川を邪魔する。

そして雨の日を待ち、徳川本陣の背後にある神川の増水により徳川の退路を断ち、正面から攻め込むと見せかけて、脇から襲い、秀忠の首を取る・・・

「戦はな、源次郎よ。始める前が、肝よ」

昌幸は戦になると本当に冴えわたり、カッコいい!

 

・・・しかし、いよいよという時には徳川の姿はなし。福島正則が岐阜城を攻め落としたことで西国の緊張が高まり、家康は秀忠軍に合流を急ぐよう命じ、上田からは撤退していました。

真田にとっては勝利。

一方、関ケ原では石田三成と徳川家康が陣を張り、まさに戦いが始まろうとしていた・・・

衝撃の結末

その夜、真田は勝利の宴。

そこへ沈痛な表情の佐助が。

関ケ原で石田方と徳川方の合戦になったことを報告。石田方の勝利を疑わない真田の面々はさらに喜ぶ。

しかし佐助の様子からただ事ではないと察した源次郎が

「静かに!!!」

佐助が語ったのは、皆の想像もしていない、徳川の大勝利でした。

・・・え?

真田の皆さんも、徳川の勝利には唖然としたことでしょうが、私も驚きました。

関ケ原の戦いそのものは描かれなかった!!!

確かに真田家の視点では関ケ原の戦いの場にはいなかったので、真田家の皆はこうやって結果だけを知ったのでしょう。

この徹底した真田視点!

結果論で言えば天下分け目の戦いは関ケ原だったのですが、その渦中にいた武将たちにとっては石田VS徳川の戦いはどこで、いつ決着がつくかわからなかった(上杉も長引くと予想していましたね)。

それがわずか、半日あまりの合戦で決着がついてしまうなんて「まさか」という思いだったのではないでしょうか。

今回が関ケ原の戦いだとわかっていたのでいつ三成や大谷刑部の合戦の様子が出てくるかと身構えていたのですが、まさかこういった形で描かれるとは。

三谷さんの「真田家を描く」という徹底ぶりに、改めて舌を巻きました。