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三谷幸喜作品と本の虫★あんのよしなしごと

大河ドラマ「真田丸」をはじめ、三谷幸喜さんの作品の感想、芥川賞受賞作品を中心とした本の感想、音楽やハンドメイド関連などをつづったブログです。

「国民の映画」(2011年版)感想

作・演出 三谷幸喜

出演 小日向文世 段田安則 白井晃 石田ゆり子 小林隆 

   風間杜夫 小林勝也 今井朋彦 シルビア・グラブ 新妻聖子 吉田羊 平岳大

2011年4月12日 森ノ宮ピロティホール にて観劇

【あらすじ】舞台は1940年代のドイツ。ヒトラー内閣のもと、宣伝大臣のゲッベルスはすべての芸術とメディアを検閲する権利を持っていた。冷徹だが、実は無類の映画好きで、愛する作品は「風と共に去りぬ」。

そんな大臣がある日、映画人を招きパーティを開く。実は彼は、理想のスタッフ・キャストを使い、ドイツ国民が誇れる「国民の映画」を作ろうとしていたのだ。こうして、政治に映画人とナチス高官の、駆け引きと陰謀に満ちた、狂乱の一夜が始まる。

力になびくか、信念を貫くか、権力と芸術のはざまで揺れ動く人々のパワフルな群像劇が展開!(公演案内より引用)

マジョリティの価値観に流されない強さ。
流されないようにする方法は1つではない。
例えば、声高らかに反旗を翻し、弾圧に耐える人もいる。
例えば、マジョリティに迎合するかのように見せて、本来の目的を達しようとする人もいる。

これら2つのタイプの流されない人々と、マジョリティ側の価値観を作り上げてきた人物が、ある1つの目的・・・「国民の映画」を作るという目的で集うことで、立ち位置の違いが鮮やかに描かれていた。

また、一人ひとりはどこにでもいる善良な市民なのに、集団になってある価値観の下に行動をはじめると、他の考え方を排除したり、他の考えを発言できない空気を作り出して暴走してしまう。

この集団の怖さと、それでも流されなかった人。

何も1940年代ドイツだけの話ではないと思う。
マジョリティの「常識」を疑う冷静な目と、マイノリティを排除しない姿勢を持ち続けたいと思った。

 

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