三谷幸喜作品と本の虫★あんのよしなしごと

三谷幸喜さんの作品の感想、芥川賞受賞作品を中心とした本の感想、映像作品や音楽の感想などをつづったブログです。

「江戸は燃えているか」感想

三谷幸喜さんの舞台『江戸は燃えているか』を観てきました。

私は初の新橋演舞場での観劇。劇場入ったところでやたら「お弁当」といったキーワードが飛び交っているなと思ったら、途中の35分の休憩で、席で食事をとっても良いなんて・・・!
新鮮な驚きでした。

作・演出 三谷幸喜
出演 中村獅童 松岡昌宏
 松岡茉優 高田聖子 八木亜希子
 飯尾和樹 磯山さやか 妃海風 中村蝶紫 吉田ボイス
 藤本隆宏 田中圭

スローガンは「新橋演舞場史上、もっとも笑えるコメディ」とのこと。

www.parco-play.com

以下、もしかしたら未見の方にはネタバレな部分もあるかもしれないのでご注意ください。


いわゆる江戸城無血開城をめぐる西郷隆盛と勝海舟の交渉の場が題材となっていますが、決して歴史ドラマではありません。

『君となら』『バッド・ニュース☆グッド・タイミング』『酒と涙とジキルトハイド』に連なる三谷さんの言うところの「後に何も残らないコメディ」。
ピンチに陥った場面で、その場を何とかしようと嘘に嘘を重ねて必死で取り繕う可笑しさのコメディです。

まだ記憶に新しい『酒と涙と~』は、シチュエーションが可笑しくて仕方なかったのに比べ、本作はさらに役者さん自身の魅力を堪能できたように思います。
(もちろん『酒と涙と~』でも、片岡愛之助さん、優香さん、藤井隆さん、迫田孝也さんがとても魅力的だったのは言うまでもありません)

特に印象的だったのは、中村獅童さん、松岡昌宏さん、田中圭さん。

中村獅童さん、格好良くキメるところとユルく遊ぶところのメリハリの効きがとんでもなく素晴らしかったです。
獅童さんのアドリブと思われる部分で、共演者の方々が可笑しさをこらえきれずに肩を震わせて下を向いたり、後ろを向いてしまったりしてさらにそれを獅童さんがツッコむ、そのやりとりにも爆笑しました。

松岡昌宏さん、べらんめえで粋な色男っぷり、とても格好良かったです。『ロスト・イン・ヨンカーズ』の時も思いましたが、本当に舞台映えしますね。

田中圭さん、清潔感あって優しくて真面目で、ひたむきで時折男っぽいところも見せつつ、でもちょっと抜けている隙も見せるイケメンぶりが、中村さんや松岡さんとは対照的な魅力で舞台を支えていました。

 

今回は三谷さん、緻密にストーリーを作り込むより役者さんの力量に委ねた印象で、三谷さんの円熟味も感じました。