三谷幸喜作品と本の虫★あんのよしなしごと

大河ドラマ「真田丸」をはじめ、三谷幸喜さんの作品の感想、芥川賞受賞作品を中心とした本の感想、音楽やハンドメイド関連などをつづったブログです。

「ベッジ・パードン」感想

作・演出 三谷幸喜

出演 野村萬斎 深津絵里 大泉洋 浦井健治 浅野和之

WOWOW放送にて

(あらすじ)
時は明治、イギリスに留学にやって来た、後の文豪・夏目漱石(金之助)。
留学中に神経を病んでしまったことは有名ですが、では一体、漱石は留学中、どんな生活をしていたのでしょうか?
鍵は、留学中の漱石の文章に綴られていた、<ベッジ・パードン>なる女性。
漱石の下宿先の使用人だった彼女と、また下宿先の人々との交流を描く。

以下、ネタバレを含んでいますのでご注意を。

深津絵里さん演じるベッジの愛らしいこと!

観おわって、涙を拭きつつも思わず顔がほころびました。
三谷さんの描く人々は、決してみんなが「いい人」ではないけれど、温かい。

三谷さんの描く女性は、「けなげパターン」と「奔放に強く生きるパターン」があって、でもどちらも本当はピュアで不器用な女性たちがほとんどのような気がします。
ベッジは前者で、さらに漱石と恋人関係になってからの漱石を想うがゆえの行動・言動が本当にいじらしくて可愛くて。

きっちりかっちり風の夏目漱石(野村萬斎さん)が、ベッジ相手になるとお茶目になるのも微笑ましい。

また、同じ下宿に住む日本人(大泉洋さん)との関係は、才能を持つが自覚がないばかりか自信喪失で苦しむ人間と、才能を持たないが才能を見抜けるがゆえに嫉妬して苦しむ人間という、「コンフィダント・絆」を髣髴とさせるテーマであり、男同士ってやはりそういうのを感じているのかしらと思わされましたが、どうなんでしょう。

そして浅野さんの11変化。同じ人が演じているとは思えない変わりようで、どの人物も少しずつしか出てこないのに、性格の違いまではっきりわかるのはすごいと思いました。

ベッジの弟(浦井健治さん)は、お姉さんのこと考えるなら、もっとちゃんとしようよ~。

 

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