三谷幸喜作品と本の虫★あんのよしなしごと

三谷幸喜さんの作品の感想、本の感想、映像作品や音楽の感想などをつづったブログです。

リアルタイムオンライン配信版「12人の優しい日本人」

作・三谷幸喜

まさかこの状況下でオンラインとは言え三谷さんの舞台作品をライブで観ることができるなんて・・・!

今観終わって興奮覚めやらぬ状態です。すごい。

役者さんたちの底力を見せつけられました。圧巻!

映画版や再演舞台観てるので筋は知ってるんですが引き込まれました。三谷さんこれ20代で書いたなんて!

 

「12人の優しい日本人」といえば、1990年に三谷さんが主宰する劇団「東京サンシャインボーイズ」で初演され、1991年には映画化、そして2005年にパルコプロデュースで再演された「東京サンシャインボーイズ」の代表作の一つ。

【あらすじ】
「もし日本に陪審員制度があったなら。」
ある殺人容疑の事件を裁くことになり、一室に集められた12人の陪審員。
全員一致で決めなければならないことはただ1つ、被告が「有罪」なのか「無罪」なのか。
12人が議論を進めていくうちにそれぞれの人間性が透けだし、それが議論の行方を左右する。
果たして結論は出るのか・・・?

 

今回この舞台を、三谷さん許可のもとリモートで読み合わせし生配信するという試み。

東京サンシャインボーイズの劇団員ではないものの当時より三谷作品常連だった近藤芳正さんが発起人とのことです。

しかもキャストの大部分が初演時の出演者という、超豪華キャスト。

 

今回はオンラインの会議や飲み会でよくつかわれるようになった「Zoom」を使用。
画面上はまさに「オンライン会議」。12人の陪審員の顔が1画面にずらっと並びます。

 

本作は12人の会話劇、しかも「議論」メインだからこそ、オンライン会議のシステムがピッタリはまったのでしょう。

序盤は会話のやり取りにちょっとしたタイムラグがあるようでぎこちなさを感じたのですが徐々に皆さんノッてきて、違和感ありません。

観る前は、ラジオドラマみたいになるのかな?と思っていましたが全然違いました。

上半身しか映らない狭い画面の枠内という制約の中で、声はもちろんのこと、顔の表情、上半身の動きも相まって丁々発止の議論が本当に目の前で繰り広げられているよう。

また、あたかも同じ空間にいるかのような演出もちりばめられており、一体感もある。

 

こんな形で演劇ができるんだ!

 

この数か月、演劇はもとよりコンサート/ライブ、アイスショーなどが軒並み中止・延期となっています。

そして、もしかしたらこういったイベントは当面開催できないのかもしれない。
そのような中、オンライン上でできる新たな演劇、ライブパフォーマンスを模索する試みに胸が熱くなります。

「その場で直接観る」ことの素晴らしさを大前提に置きつつも新しい芸術、エンターテインメントの形が生まれてビジネスとして成立するようになることが、この苦しい状況下の希望の光の一つになればいいなと思いました。
※今回は無料配信でしたが、投げ銭させてほしい・・・

 

12nin-online.jimdofree.com

 

おまけ

ちょっと初演時の陪審員キャストと比較してみましょう(初演キャストはWikipedia参照)。

陪審員1号:初演時 小原雅人、今回 甲本雅裕
陪審員2号:初演時 相島一之、今回 相島一之
陪審員3号:初演時 阿南健治、今回 小林隆
陪審員4号:初演時 小林隆、今回 阿南健治
陪審員5号:初演時 かんみほこ、今回 吉田羊
陪審員6号:初演時 一橋壮太朗、今回 近藤芳正
陪審員7号:初演時 梶原善、今回 梶原善
陪審員8号:初演時 斎藤清子、今回 妻鹿ありか
陪審員9号:初演時 西村雅彦、今回 西村まさ彦
陪審員10号:初演時 宮地雅子、今回 宮地雅子
陪審員11号:初演時 野中功、今回 野中功
陪審員12号:初演時 伊藤俊人、今回 渡部朋彦

※ちなみに初演時6号役の「一橋壮太朗」さんは、三谷幸喜さんです。

 

舞台再演時の感想

これを観たのがもう14年前ですか・・・

anno-yoshinashi.hatenablog.jp