あんのよしなしごと

三谷幸喜さんの作品の感想、本の感想、映像作品や音楽の感想などをつづったブログです。

人形劇シャーロックホームズ 第18回(最終回) 最後の冒険~「最後の事件」より~

【あらすじ】深夜モリアーティ教頭から呼び出されたホームズは、校長先生脅迫事件の濡れ衣を着せられてしまった。一体誰が、ホームズを陥れたのか・・・?

ネタバレありの感想です。

観終わった後、感動して涙がでてしまいました。。

ホームズを陥れたのはやはりモリアーティ教頭。

モリアーティ教頭は、校長を脅迫したのがケンプであり、マイクロフトはそれを黙認したことを知った上で、ホームズを学園から追い出したいがためにホームズの仕業としたのでした。

しかしモリアーティ教頭の真の狙いは、学校の秩序を乱す校長先生を追い出すこと。

でも結局は校長先生の知るところとなり、校長先生、モリアーティ教頭は学園を去ることに。(モリアーティの行き先はライヘンバッハ研究所!)

そしてホームズも・・・。

マイクロフトから語られたホームズ兄弟の確執の原因を聞くと、マイクロフトも辛かったのですね。
ケンプしか友達がいなかったのかもしれません。
だからと言って弟を売るようなことをしなくても、と思うのですが・・・。
そしてホームズは兄のために身を引く形となりました。

ミルヴァートン先生の「学校を去るということは何かが終わることではない。これは始まりなのだ」という言葉。

校長先生の教師とは生徒にとってどういう存在であるべきかの持論。

少年ホームズとワトソンにとって、この学園は二人を成長させてくれる場であったことがよくわかります。

それは後ろ向きではなく、前向きな退学。

ホームズがワトソンに言った「君は僕の最高のパートナー」「僕らはまだ始まったばかりなのさ、ワトソン」という言葉は、大人になった(原作の)ホームズとワトソンの活躍を思い起こさせました。

学園を去るホームズを、ワトソン、ハドソン夫人、シャーマンと動物たち、アガサ、ホームズに助けられた生徒たち、悪いことをした生徒たちみんなが見送り、ホームズは色んな人たちに好かれていたのですね。
(ホームズが去る前にどうしてもアドラー先生に会いたがって、ついにアドラー先生の幻影まで見てしまいましたが、きっとアドラー先生は、この事件の真実を悟り、ホームズの未来に幸あれと思ってくれていることでしょう)

大勢に見送られたホームズはどう感じたのでしょうか。

そして学校の外で待っていたのは「ジェファーソン・ホープ」。

そう、希望が待っているのですね。