三谷幸喜作品と本の虫★あんのよしなしごと

大河ドラマ「真田丸」をはじめ、三谷幸喜さんの作品の感想、芥川賞受賞作品を中心とした本の感想、音楽やハンドメイド関連などをつづったブログです。

大河ドラマ 真田丸 第5回 感想:伊賀越え!

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【あらすじ】
真田の織田への服属が決まった。
信繁は人質となった松を送るため、
信長の本拠地、安土を訪れた。
事件は、明くる日の未明に起こった。
(大河ドラマ「真田丸」第5回冒頭より)

伊賀越えは「押し通りまする!」

前回、真田昌幸との対峙で豪胆な切れ者っぷりを見せつけた徳川家康。

しかし今回は信長と約束していた茶会に向かう旅先で本能寺の変の一報を聞き、逃げ道がない、取り乱して京に戻って信長を助けるなどと言い出す始末。

でも伊賀越えを思いつきニヤリ。

服部半蔵の登場で安心しつつ、険しい道を必死の形相で走り、落ち武者狩りが蠢く中を、ただただ「押し通りまする!」というやけっぱち(?)な策しかなく、駆け抜ける家康。

この家康の必死の形相が出てくるたびに思わず笑ってしまいましたが、それでもちゃんと自国の城に戻れたという「運の強さ」も感じさせました。
(途中で別れた穴山梅雪は落ち武者狩りに襲われたということですし)

(余談ですが、家康と本多忠勝が顔についたご飯粒をお互いにつまんで食べるところが何とも可愛らしいというか、このおじさんたち何やってるの^^;)


悔しい昌幸

せっかく織田に従属して一安心したばかりなのに信長がこうもあっけなく討たれてしまうとは思いもしなかった真田昌幸。

信長のいない織田は弱体化するのは必定、ではどうするか、本心を聞かせてほしいと息子の信幸に問われて

「まったくわからん!どうしたらいいか教えてくれ!」

小さな国衆という存在でしかない真田という家を守るためにどうしたらよいのか、昌幸ですら途方に暮れてしまう事態。

でも面白くなってきた、と思い直すところがさすが昌幸ですね。

織田の家臣なのだから織田に従うのが筋という信幸の理屈では真田が生き残るとは限らない。昌幸の筋、信幸の筋、何を優先するのかという価値観の違いですね。


滝川一益が語る、信長の大きなビジョン

信長が討たれたことを知らない滝川一益が、昌幸に対して語った信長の大きなビジョン。それは戦のない世の中を作るということ。

当時は、そんな世の中なんてありえないというほど途方もない大きなビジョンだったのでしょう。

もうその夢の実現はすぐそこまで来ている、そうなればお役御免だと晴れ晴れと語る滝川一益。

実はもう信長はこの世におらず、果たせぬ夢となってしまっていたことを知っている身として、とても切なくなりました。

脚本の見どころ

今回は家康の伊賀越えがストーリーの根底にあり、途中途中で真田の郷にいる昌幸・信幸、安土にいる信繁のエピソードが挟まれる構成。

これにより、家康が堺から自国にたどり着くまでという時間の流れの中で、同じころに真田の郷や安土で何が起こっていたかが臨場感をもって伝わって来て、いずれも一刻も争う事態であったことがよくわかりました。

 

次回はついに秀吉が登場?