あんのよしなしごと

三谷幸喜さんの作品の感想、本の感想、映像作品や音楽の感想などをつづったブログです。

「マザーウォーター」

先日、気になっていた映画「マザーウォーター」観てきました(ようやく・・・)。

ゆったりした時間の流れが心地よく、映画館からでたあとの風景も違って見えました。

こんな穏やかな気持ちで生活できたらいいだろうなあ。。。

ハツミがセツコとタカコのことを言った、「楽観的刹那主義」っていうのは、私もよくわかります。「今」の積み重ねが未来をつくるという考え方。私のベースもたぶんそうだから。

「のだめ」と「ポニョ」を観ました

最近何かと忙しく、じっくり本を読んだり何かをする時間が取れずに更新も滞っております・・・。

そんななか、先日TVで放映された「崖の上のポニョ」と、観ておきたかった「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」を観ました。(以下、ネタバレあるかもしれませんのでご注意を)

「ポニョ」の方は、エピソード1つ1つが案外さらっと過ぎてしまった印象で、いろいろな断片をつなぎ合わせたモザイク画のような構成の印象を持ちました。

ところどころ、「ん?これは?」とちょっとした疑問符が沸く箇所があり、これは何かの伏線か、どう説明されるんだろうか、と思いながら見ていて、結局説明がないまま終わってしまって、ちょっと腑に落ちない感じもしました。

うーん、これはどう見たらいいんだろう、と思いつつ、ネットで「ポニョ」の感想記事などを見ていると、実はとてつもなく深いらしい。。。哲学の域のようです。

一方「のだめ」の方は、すでに完結した原作も読んでいるので、原作をどう映画化したのかな、という目で見ました。

のだめが苦悩に陥るきっかけが、原作を読んでいない人には少しわかりにくいかな?と思いましたが、「のだめテイスト」を維持するために強調しなかったのかなと思いました。オケシーンはかなり豪華でしたし、笑いどころもあって、とても楽しかったです。

あ、あとのだめ役の上野樹里さんって、変幻自在ですね。さすがと思いました。

新・三銃士 第20回 ~三谷さんのサービス精神

NHK連続人形活劇「新・三銃士」も先週金曜放送の第20話でちょうど半分が終了。

第20話「波乱の舞踏会」は、アンヌ王妃の首飾りは結局見つからぬまま始まってしまった舞踏会で、登場人物が勢ぞろいで首飾りをめぐる攻防を繰り広げました。

舞踏会のセットの華やかなこと!

食べ物の小物もとても凝っていて、おいしそう!

年明け最初の回を、このような華やかな舞踏会、しかもオールキャスト、ドタバタ、に設定したNHK&三谷さんのサービス精神を感じました。

これからシリアス展開になるのかはわかりませんが、「新選組!」の「寺田屋大騒動」の回を思わせる、リフレッシュの回かなと思いました。

さて次回(1/15日)放送は、第1回~第20回の内容を振り返るダイジェスト的な内容とのこと。途中を見逃した方や、これから見てみよう、と言う方は、要チェックです!

表現するということ

8/17放送の「爆笑問題のニッポンの教養」は、『表現力!爆笑問題×東京藝術大学』というスペシャル。以前にも、東京藝大の宮田学長の回があり、とても面白かったので、今回も楽しみでした。

爆笑問題は「漫才」、藝大の人々は「芸術(音楽や美術など)」というジャンルの違いはあるけれど、「表現する」というところでは同じ、でも表現するものの「伝え方」に対するスタンスが様々で、面白かったです。

「誰も見てない、聴いてないところで表現したって意味ないじゃん」
という、爆笑問題太田さんの根本的な立脚点。より多くの人に自分たちの漫才を見てもらうためには、根本的な守るべきモノさえ自分の中に保っていれば、プライドが傷つくような仕事も、本意ではなく妥協させられる仕事もやってきたと言います。

「パイプオルガンは実際に聴いた人は皆素晴らしいっていうけれど、その素晴らしさを知ってもらうためにコンサートホールに来てもらうことが難しい」
と悩む東京藝大の学生さん。

「今、人の目に触れなくても、後世の人の目に触れて、その人の人生が変わるかもしれない」と言う学生さんもいました。

自分の中から湧き出てくるものを、何らかの形で表現して、誰かの心を動かしたい。

その夢をいざ実現しようとする時には、どう表現するかだけではなく、どう伝えるかまで踏み込まないといけない。そして、伝え方は色々ある。

悩みながら、自分の芸術、表現に真剣に取り組んでいる学生さんたちの姿に、元気をもらいました。

今回の番組のサイトはこちら

爆笑問題のニッポンの教養

NHK総合 毎週火曜 夜11:00-11:30 に放送されている「爆笑問題のニッポンの教養」。大学教授をはじめとする、学問の最前線の専門家と、爆笑問題の二人の対談(トークバトル)番組。昨年秋ころから毎週見ています。

全然知らなかったし興味もなかった分野を研究されている先生の回でも、爆笑問題という「その分野の素人」との対話ということで、先生は素人にも興味を持てるような説明をされるので、まずはなんとなく興味がわきます。

そして爆笑問題の太田さんが、「なぜそういう研究をするのですか」という根本的な質問をなげかけたり、先生の答えに対して自分の考えを先生にぶつけます。先生は太田さんの質問に真正面から回答します。その応酬(まさにトークバトル?)を通して、先生の考え方、情熱、研究の意義が浮かび上がります。

いろんな学問や大学の先生という存在がすごく身近に感じられ、同時に、世の中にはこんなに色々な問題があるのかと考えさせられます。