あんのよしなしごと

三谷幸喜さんの作品の感想、本の感想、映像作品や音楽の感想などをつづったブログです。

『ぼくは落ち着きがない』 長嶋有

 

ぼくは落ち着きがない (光文社文庫)

ぼくは落ち着きがない (光文社文庫)

 

 

中学生高校生くらいの、人とのかかわりがなんとなくぎこちなくて、演じている感じが、わかる。決して演じていることは悟られないように「いかに自然に演じる」か。

クラスで浮きがちになっている「図書部員」の子たちは、図書部員の中では「演じていることがわかりやすい演技」をしている。それは、クラスでの「あたかも自然であるかのように演じる」ことよりも、安心できる。

そして、その奥にある自分の本当の気持ちに、少しずつ気付いていく少年少女たち。

堺雅人さんの解説も、とても面白かったです。